藤本能道≪霜白釉釉描色絵金銀彩炎と蛾図扁壷(部分)≫ 1991年
藤本能道、最晩年の作品群が16年ぶりの公開
本展は藤本能道が色絵磁器を大成した、70年代から最晩年に焦点をあて、54件(165点)の作品で構成されています。とくに展示の中心となるのは1992年3月より開催された藤本の生前最後の個展、「陶火窯焔(とうかようえん)」展に出品された一群です。
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| 色絵鴨之図四角筥 1977 |
釉描加彩樹陰宿鴉図四角筥1987 | 霜白釉釉描色絵金銀彩炎と蛾図扁壷 1991 |
陶火窯焔展では、燃えるような辰砂の赤が印象的な、一連の作品が発表されました。赤い花に群がる虫や、炎のなかに飛び込む蛾などをモチーフとしたそれらの陶筥や扁壷は、従来藤本がこだわり続けた、写生に基づく緻密な表現から離れ、作家の内なる思いがあらわれた、藤本の新境地と言うべきものでした。しかし、新たな飛躍への道が示されたときには、作家の余命は幾許も残されてはいませんでした。藤本は、展覧会から2ヵ月後の1992年5月、73歳でその生涯を終えます。
生命を凝縮したかのような最後の作品群は、当時個展を任された、当館創立者でもある菊池の手元に残されました。以来、いつか最良の形でこれらを再び公開したいとの思いは、2003年に当館をオープンさせた当初から、菊池が抱いていた願いでありました。
そしてこの度、本展覧会にて、16年振りにこれらの作品を一堂に展示・公開いたします。また、藤本の色絵の転機となった1976年作の昭和天皇に捧げたディナーセット「幻の食器」も合わせてご紹介いたします。
展示の構成 ― 作品のための、新たな展示空間
智美術館では、展覧会に際し展示室を全面改装し、作品のための新たな展示空間を整えました。作家への深い尊敬と哀悼の思いを託すべく、デザインを任された米国人デザイナー、リチャード・モリナロリ氏は、これまでの空間から、会場を一新させました。
展示室は作家の生と死を象徴する二つのパートから成り、展示を一巡することで、70年代から最晩年の作品へと、藤本の色絵磁器の変遷を辿ることが出来るよう、構成されています。また、これまで以上に露出展示のスペースを増やし、作品を間近にご鑑賞いただけるようになりました。
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展覧会概要
藤本能道 命の残照のなかで
| 会期 | 2009年10月31日(土)~2010年4月18日(日) |
|---|---|
| 休館日 | 毎週月曜日(ただし2009年11月23日、2010年1月11日、3月22日は開館)、翌11月24日(火)、1月12日(火)、3月23日(火)休館。 年末年始休館 [2009年12月28日~2010年1月1日] |
| 開館時間 | 11:00~18:00 ※入館は17:30までになります |
| 観覧料 | 一般1,300円、大学生800円、小・中・高生500円 ※本展は特別展のため、ぐるっとパス対象外となります。 ※未就学児は無料 ※障害者手帳をご提示の方、およびその介護者1名は無料となります。 |
| 主催 | 財団法人 菊池美術財団、日本経済新聞社 |
| 協賛 | 京葉ガス株式会社 |
関連イベント情報
| 記念鼎談:藤本能道の人と作風 11月14日、午後3時~5時 |
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| 栗木達介氏(陶芸家)、菊池智(当館理事長)、聞き手:林屋晴三(当館館長) 美術館1階レストラン ヴォワ・ラクテにて開催 会費:お一人様5,000円 ※会場の都合により定員は50名様までとさせていただきます。 |
●以下のB1展示室フロアで開催の講演会、ギャラリートークは、いずれも観覧料でご参加いただけます。
| 講演会:東洋の色絵磁器(中国と日本を中心に) 2010年1月23日、午後2時 |
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| 講師:大橋康二氏(前・佐賀県立九州陶磁文化館館長) |
| 講演会:戦後陶芸と藤本能道 2010年2月6日、午後2時 |
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| 講師:金子賢治氏(東京国立近代美術館工芸課長) |
| 講演会:藤本先生の思い出 2010年3月13日、午後2時 |
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| 講師:高橋誠氏(陶芸家)、前田正博氏(陶芸家)、聞き手:林屋晴三 |
| 学芸員によるギャラリートーク 各土曜日、午後2時より |
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| 2009年●11月7日、21日、28日 ●12月5日、19日 |
| 2010年●1月16日、30日 ●2月13日、20日、27日 |
| ●3月20日、27日 ●4月3日、10日 |
●展覧会開催中、12月12日、2010年3月6日(土)に西洋館見学会を開催いたします(有料)。







