左:兼田昌尚《灰被刳貫茶碗》/中:加藤高宏《黄瀬戸茶碗》
右:今泉今右衛門《色絵雪花薄墨墨はじき柳文茶盌》

第3回智美術館大賞展 現代の茶
― 造形の自由
茶の湯は、中国から伝来した喫茶を、独自に展開させた日本の重要な文化です。全盛期の桃山時代には千利休がわび茶を大成させ、日常から隔絶した茶室のなかに、非日常の世界が現れました。
その日のためだけに選ばれた道具を介して交わされた主客の対話とはいかなるものだったのでしょうか。やきものもまた、見立てられ、あるいは創意を注がれ、茶人や数寄者たちの思いを受け止めてきました。土肌を掌で味わい、釉景色を眺め、新たな形に心遊ばせるなど、美意識を投じてつくられた器は、現代においても新鮮な魅力を放ち続けています。
趣味や嗜好が極めて多様化しつつある現代では、茶の湯は衰微しつつあるのが現状です。それでもなお、ノスタルジーを超えた何かが人々を惹きつけてやまないのは、なぜなのでしょうか。本展は、茶の湯の歴史を遥かに仰ぎ見つつ、現代における自由な造形と見立ての美を探究しようとするものです。
出品作家(29名、五十音順、敬称略)
| 秋山 陽 | 市野 雅彦 | 伊藤 赤水 | 伊藤 正 |
| 今泉 今右衛門 | 内田 鋼一 | 岡田 裕 | 小川 待子 |
| 隠崎 隆一 | 加藤 清之 | 加藤 高宏 | 金重 有邦 |
| 兼田 昌尚 | 川瀬 忍 | 北村 純子 | 鯉江 良二 |
| 小池 頌子 | 崎山 隆之 | 鈴木 藏 | 高垣 篤 |
| 德澤 守俊 | 西端 正 | 深見 陶治 | 前田 昭博 |
| 前田 正博 | 三原 研 | 森野 泰明 | 柳原 睦夫 |
| 樂 吉左衞門 |
展覧会へのご出品につきましては、主催者側であらかじめ選定させていただいた作陶家の 方々のうち、開催の趣旨にご賛同いただいた皆様にご出品をお願いいたしました。また、本 展は、作家の方々への助成を兼ね、大賞(一名)、優秀賞(二名)の賞を設定しております。
受賞者一覧 |
|---|
優秀賞受賞者 5名(敬称略) 秋山 陽 小川 待子 鈴木 藏 德澤 守俊 深見 陶治 |
[審査経緯] 本展覧会の大賞、優秀賞を選考する審査は、菊池美術財団理事長・菊池智と、智美術館館長・林屋晴三により、2010年7月16日(金)に作品の陳列後、智美術館展示室で行われました。賞候補として挙がったのは、上記優秀賞受賞者のほかに、隠崎隆一氏、加藤清之氏、金重有邦氏、兼田昌尚氏、樂吉左衞門氏でした。選考の結果、第2回に引き続き、大賞に該当する作品はないと判断され、優秀賞を当初の2人から5人として選出いたしました。 |
展覧会概要
第3回智美術館大賞 現代の茶 造形の自由
| 会期 | 2010年7月31日(土)~11月7日(日) |
|---|---|
| 休館日 | 毎週月曜日(ただし9月20日、10月11日は開館)、翌火曜日休館。 |
| 開館時間 | 11:00~18:00 ※入館は17:30までになります |
| 観覧料 | 一般1,000円、大学生800円、小・中・高生500円 ※未就学児は無料 ※障害者手帳をご提示の方、およびその介護者1名は無料となります。 |
| 主催 | 財団法人 菊池美術財団、日本経済新聞社 |
| 協賛 | 京葉ガス株式会社 |
関連イベント情報
| 呈茶 + 作家と語る、各土曜日午後3時~4時30分 |
|---|
| 第1回 8月21日(土) 樂吉左衞門 氏…終了しました 第2回 8月28日(土) 加藤清之 氏…終了しました 第3回 9月25日(土) 加藤高宏 氏 第4回 10月2日(土) 隠崎隆一 氏 第5回 10月9日(土) 今泉今右衛門 氏 第6回 10月16日(土) 柳原睦夫 氏 出品作家と当館館長による対談を呈茶とともにお楽しみください。 ●呈茶は当館館長の林屋晴三が席主をつとめ、現代陶芸界を代表する作家のお茶碗でお茶をお召し上がりいただきます。道具立ては席主の見立てで、本展出品作家の作品をはじめ、現代の作品で構成いたします。 美術館展示室・視聴覚コーナーにて開催 呈茶券(参加費):各回お一人様2,000円 ※会場の都合により定員は各回35名様までとさせていただきます。別途観覧料が必要となります。事前にお電話にてお申し込みください。(電話:03-5733-5131) |
●以下のギャラリートークは、いずれも観覧料でご参加いただけます。
| 学芸員によるギャラリートーク 各土曜日、午後2時より |
|---|
| 2010年●8月7日 |
| ●9月4日、18日 |
| ●10月30日 |
●展覧会開催中、9月11日、10月23日(土)に西洋館見学会を開催いたします(有料)。




